「先輩、、、遅いな、、、」
今日は先輩と帰る約束したんだ。
だから先輩が来るまで此処で待ってるんだ、、、
待つのはいつも此処、、、この教室、、、
別に何も無い普通の教室だけど、
僕にはとても思い入れの深い教室、、、
大切な場所なんだ、、、


此処で初めて先輩に
『好き』って言ってもらったんだ、、、
先輩にここで何度も好きだと言ってもらって、、、
ここで何度も抱きしめてもらって、、、
ここで何度もキスしてもらって、、、
とても、、、とても嬉しい場所、、、
自分にとって大切な場所、、、
忘れらない、、、忘れたくない場所、、、
思い出すだけで笑みがこぼれそうになる、、、
誰もいない教室に一人、、、
「なんか、、、変な感じがする、、、」
一人で顔を赤らめ照れる、、、


「わりぃ!!待たせて、、、」
ドアを開けると、そこにはそっと寝息をたてる準がいた。
「あっと、、、寝てんの、、、かな?」
ゆっくりと傍に寄り、顔に触れる、、、
「準、、、」
そのままそっと頬にキスをする、、、
「、、、起こしちゃ、、、まずいよな、、、」
そう言うと準の横に寄り添うように座る。
暫くすると、
準が俺の肩に準が寄りかかってきた。
「あ、、、おい、、、」
準はスースーと小さな寝息をたてている。
「、、、まぁ、、、良いか、、、」


『先輩、、、』
ホントはずっと起きてた、、、
ホントは気がついてた、、、でも
もう少し黙っていよう、、、
もう少しこうしていよう、、、
大好きな人とこうして、、、
大切な場所に2人きりでいられる時、、、
とても幸せな時、、、
もっと感じていたいから、、、