+僕の宝物+
Scean4


そうやってお兄ちゃんは僕のことを大切にしてくれます。
それでも僕は時々寂しいって思う、、、
わがままなのは解ってるんだけど、、、
そのことをお兄ちゃんに言ったら、あるものを僕にくれました。
「お兄ちゃん、、、これ、、、」
「お前用の携帯電話だ。俺は苦手なんで持ってなかったんだが、、、
もしなんかあったらすぐに電話するんだぞ、、、」
「でもお兄ちゃん忙しいんじゃ、、、」
「そんなことは気にしなくても良い。
寂しくなったらいつでもかけて構わない。」
携帯のメモリーには一件だけ、お兄ちゃんの名前と、
電話番号、メールアドレスが入ってた。
健があらかじめ入れておいてくれたのだろう。
凄く嬉しさがこみあげてくる。
「お兄ちゃん、、、ありがとう、、、」
少し照れながら圭太が言うと、
健もまた嬉しそうな顔をしながら圭太の頭をなでる。


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