+First Love+
Scean8


2人でベッドに寄り添いながら横たわっている。
そして達也は少し口を開く。
「俺、、、お前が相手に振られたんじゃないか、、、って思ったとき、
チャンスって思ったかもしれないんだ、、、」
「えっ、、、」
達也はそのまま話しつづけた。
「もしかしたら光流に俺の気持ちが届くんじゃないかって、、、そう思ったんだと思う。」
「、、、、、、」
「俺も悪い奴だよな、、、そういうとこにつけこもうとするなんてさ。」
それを黙って聞いていた光流はそっと言う。
「そんなこと、、、ないよ、、、達也は悪い奴なんかじゃないよ、、、
俺のこと助けてくれるし、何より、、、その、、、俺のこと好きって言ってくれたし、、、」
顔を赤くしながら言う。
達也はそんな光流の顔にそっと手を触れ、言った。
「それに、、、クリスマスだしな。やっぱ恋人と過ごしたいよな。」
その台詞を聞くなり光流も少し笑いながら言った。
「なんか、、、達也がそういうこと言うと変だよ、、、散々気にしないとか言ってたくせに。」
「そりゃ、、、その、、、あの時はあの時、今は今。
やっぱクリスマスは好きな奴と過ごしたいって。
光流だってそうなんだろ?」
「、、、うん、、、そうだね、、、相手が好きだっていう想い、、、
消えない、、、消せない、、、消したくない思い出になる気がするから、、、」
そう言うとそっと達也の身体に寄り添う。
達也もまた受け止める。
大切にしたいと思う。絶対大切にしたい、、、
初めて自分から好きになった人だから、、、
忘れられない、、、クリスマスの日に愛し合った人だから、、、


[1]あとがき
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