+会えてよかった+
尚希の日記
11月26日


今日はいつも通りに先生の所に、検査の結果を聞きに行って来た。
結果は…聞かなくてもなんとなく解ってたけれど、先生は何かを隠しているようだった。
僕は本当のことを言って欲しかった…
だから先生を問い詰めると、悩みながらも本当のことを話してくれた。
言ってくれた言葉は…僕が思ってた通りの言葉だった。
病気の進行はかなり進んでいて、今年中生きられるかどうかも解らないと言われた。
…正直そう聞いた時、なんとも思わなかった。
むしろやっぱりと言う思いの方が強くて、落ち込むとかはしなかった。
でも先生は、最後まで諦めないで欲しいと言ってきた。
できる限りの事をするから、僕にも諦めないで欲しいと言われた…
けど…僕はもうどうでも良かった…病気が治らないことも、もうずっと昔に解ってた。
それが今年でやっと終わるのだと思うと、どことなく嬉しくもなった。
それに…父さんや母さんに、もう迷惑をかけないで済むのなら…僕は…
早く楽になりたい…自分も…それに周りにいる皆も楽にしてあげたい…
僕がこうして病院にいるだけで、周りにいる皆が苦労してしまう。
だから早くに…早くに死にたい…死んでしまいたい…
何も出来ない自分なんて、早く死んでしまえば良いのに…


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