射精


「はふっ…ふはぁっ!」
透磨は圭吾の部屋で素肌をさらけ出し、四つん這いの状態で大きな喘ぎと熱い吐息を漏らす。
「どこが良いんだよ。口にして言ってみろよ」
「そっ、そんなのっ、言えな…。はあぁぁっ!!」
意地悪そうな圭吾の問いかけに、透磨は顔を赤らめて恥ずかしそうな表情を浮かべる。
その気持ちを表現しようと口を開くが、言葉は途切れ、透磨は身体を大きくひくつかせながら喘ぐ。
「ちゃんと言ってごらん。『僕のお尻が気持ち良いです…』って」
「そっ…そんなことっ、言えな…んっ、くっはぁ」
息を切らせる透磨のアナルには、圭吾の右手の指が埋め込まれていた。
指の数は既に4本を越えており、それが透磨の中をかき回す。
止まることなく与えられる快楽を前に、透磨はひたすらに吐息と喘ぎ、そして身体をヒクヒクさせる。
「言えなくないだろ。…じゃあ良く見えるように、こうしたらどうかな…」
そう言うと圭吾は透磨の身体をひっくり返し、仰向けの状態にさせる。
当然アナルには指を入れ込んだままの状態であり、全身に力の入らない透磨は、圭吾のなすがままにされてしまう。
「いっ、いやだっ! こっ、こんなのっ…うっぁ、はふぁ」
自分の身体の前面が見られる体勢にさせられた透磨の瞳に映ったのは、快楽に対して素直に反応する自分のペニスだった。
誰かが触れた訳でもないのにペニスは大きくそそり立ち、今なお先走りの液体が放出されている。
「ここが気持ち良いんだろ?」
「ちがぁっ…はふぁっ、んっ…はぁぁっ!」
再び圭吾の口からは、透磨に対する意地悪な問いかけがなされる。
同時にアナルに入れ込む指も、激しく出し入れを繰り返す。
すると透磨は身体だけではなく、ペニスも大きくひくつかせてきた。
「お前のおちんちん、触ってねぇのにすっげ動いてるぞ…」
指が体内をかき回す度に透磨のペニスは前後に震え、止め処なく溢れる先走りの液体を自分の腹部に垂らしていく。
「ちがっ…こんなっ、の…んっ、はふぅ、ふぁっ!」
圭吾の言葉を前に、透磨はそんなはずがないと否定をしたいとは思う。
しかし今自分の目に映る自らの身体は、圭吾の言う通りに反応している。
透磨は大きな羞恥心を前に、快楽に対して素直な身体から目を背けてしまった。
「違わないだろ。お前のお尻、俺の指しっかり咥え込んでるし…」
「んっ、ふぁ…っく、んっ…んんっ」
「もっともっとお尻を弄って欲しいって、泣いてるみたいだよ…お前のおちんちん」
それでも圭吾は指の動きを止めることなく、またその口からも小さな笑いと共に、卑猥な言葉を透磨に投げかけ続ける。
透磨はそれを必死になって聞こえない振りをするものの、そう意識することが余計に圭吾の言葉を耳に入り込ませ、恥ずかしさを助長させてしまう。
その大きくなる羞恥心は快楽と混じり、透磨のことを絶頂へと向かわせていく。
「んんっ…ふんっ、んんんっ」
それはやがて透磨の声にも現れ出し、今まで喘ぎを上げていた口を完全に閉じてしまった。
身体の奥からやってくる大きな射精感を我慢するため、全身を走る快楽を抑えようと歯をくいしばる。
「もうイク? お尻弄られて、おちんちんから出しちゃう?」
「んっ…ふっ、ん…んんっ」
圭吾が浴びせる声を前に、透磨は顔を左右に振って否定をする。
だがその反応とは裏腹に、やはり身体は素直に返事をしてくれる。
アナルの締め付けは今までにないほどに大きく、圭吾の指を捕らえて離さない。
そして先走りの液体でぐちゅぐちゅになった透磨のペニスは、小刻みな痙攣を始めていた。
「…出したいんだろ。溜まったもん、おちんちんからいっぱい」
「んっ、んっ…んんんっ」
何度圭吾が問いかけても、透磨は首を左右に振り続ける。
イクだけならばすぐにでも出したいというのが透磨の本音ではあるが、圭吾の言う言葉がとにかく恥ずかしくて、どうしても射精をしたくない気持ちに駆られてしまう。
「んじゃまぁ…しゃーないか」
このままではいつまでたっても射精をしないと感じた圭吾は、痙攣する透磨のペニスに自分の唇を当てる。
そして迷うことなくそれを口に含み、チロチロと舌の先を使って舐めてやる。
「んっ、ふあっぁ!」
「おっ…」
透磨の全身に強い電流が流れたかのような感覚が襲い掛かり、その瞬間に抑え込んでいた射精感が一気に外に放出されていく。
「んぁぁぁぁぁぁぁっ!! はぁぁぁっ、ふはぁっ…ふぁぁぁぁっ!!」
ペニスからは白い精液が勢い良く射出され、それは透磨の顔にまで飛び散っていく。
限界を超えた射精感を我慢していたこともあって、その量はとても多い。
透磨のペニスはビクビクと大きく動きながら、止め処なく精液を放出させていく。
「すげっ…お尻も、キュウキュウ締め付けてきやがる…」
「はっ、ふうっ…はぁぁぁっ…」
射精に合わせるよう、透磨のアナルはその締め付けをこれまでにないほど強める。
それは圭吾の指が、食いちぎられるのではないかと思うほどの力だった。
「ふぅ…どうだ? さいっこうに気持ち良かっただろ?」
圭吾は射精が収まると、透磨のアナルから指を抜き取る。
「んっ、う。はぁっ、ふぅ…ふぁ…ふぁぁぁぁ」
『ちゅぽん』という音と共に透磨の身体は小さく跳ね、再び射精の余韻に浸る。
大量の精液を放出した身体はこれまでにない脱力感を与え、透磨はいつまでも夢見心地でベッドに横たわっていた。


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