+夏のある日+
Scean4


「ひっく、、、ひっく、、、先生のばかぁ!!」
我に返った蒼はその場で泣き出してしまう。
「わっ、、、泣くなって。なっ。」
「だって、、、ぼくいやだって言ってるのに、先生全然止めてくれないから、、、
いつもの先生じゃないから凄く怖くて、、、えっ、、、えっ、、、」
「おっ、、、おい、、、」
涼一は蒼があまりにも泣いてしまうので、どうして良いのか解らなくなってしまった。
「ぼくっ、、、ぼく何も悪いことしてないのに、先生僕のこと許さないって、、、ひっく、、、
先生僕のこと嫌いになっちゃったって、、、えっ、、、えっ、、、」
泣きながら言う蒼に、涼一は真っ先に弁解する。
「ばっ!!馬鹿!!俺がお前のこと嫌いになるわけないだろ!!」
「でもっ、、、でも先生僕のこと許さないって言って、、、」
目に涙をいっぱい浮かべながら涼一に言う。
「ちがっ、、、たっ、、、単にお前がプールん中で、
皆と遊び合ってんのが、、、ちょっと気に入らなかっただけだよ、、、」
涼一は少し恥ずかしそうに言う。
「?どうして?どうして僕、皆と遊んじゃいけないの?」
蒼は泣くのを止め、今度は首をかしげながら聞く。
「だっ、、、だから、、、そのっ、、、なんて言うか、、、
ともかく嫌なんだよ。お前が裸になって皆と遊ぶってのが、、、」
「だけど、、、プールだし裸にならないと、、、」
蒼はどうして良いのか解らず下を向いてしまう。
「別に、、、お前が悪い訳じゃない。単に俺が変なだけなんだよ、、、」
そう言うと涼一は横を向いてしまう。
「とっ、、、ともかくもう泣くんじゃない。」
「先生は、、、僕のこと好き?」
唐突に聞いてくる蒼に、涼一は即答で応えてやる。
「あったりまえだろ!!俺がお前のこと嫌いになるわけないだろ。」
「ほんと?へへっ、、、」
それを聞くと蒼は満面の笑みを浮かべる。
「ねっ、、、先生、、、今日帰りに先生の家に行っても良いかな?」
顔を少し赤くし、小声で言う。
「あぁ。今日は何も無いしな。終わったら一緒に帰ろう。」
「うんっ!!」
そう言うとシャワーを浴び、着替えを済ませると教室へと戻っていった。


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