+先輩+
Scean2


部活が終わった後皆はすぐに着替えて帰る。
でも先輩は片付けとか色々やってるから、
先輩がここに来るのはだいたい皆が帰ってしまった後だ。
「んじゃな〜聡史。気ィ〜落とすなよ。」
「あぁ、、、」
同じ部の友人に励まされつつ、聡史は着替えもせず大樹を待っていた。
暫く待っていると大樹が来た。
「あ、、、わりぃ、、、待たせちまった?」
「、、、別に、、、待ってません。」
「そかそか。じゃあちょっと良いか?」
「はい、、、」
大樹は近くにあった椅子に座り、聡史に聞く。
「さてと、、、ほんとどうしたんだよ聡史。
最近お前調子おかしいぞ?なんかあったのか?」
大樹の言葉を聞き聡史はプイッ!!っと横を向き、
「べ、、、別に、、、何もないです、、、」
そういう聡史に大樹は、
「何にもないわけないだろ?
スランプでも急にあんなに下手になるわけないし、、、
なんかあるなら話してみろよ、、、
俺に出来ることなら力になるから。」
「、、、、、、」
聡史はうつむいたまま無言になる。
「はぁ、、、俺も嫌われたもんだな、、、」
そういう大樹に聡史は、
「!!、、、そんなんじゃないです!!
先輩が嫌いなんて、、、そんなんじゃ、、、ないんです、、、」
「お、、、おい、、、聡史?」
ぽろぽろと涙を流しながら聡史は言う。
「先輩の事が気になって仕方が無いんです、、、先輩が、、、好きで、、、好きで、、、
どうしようもなくて、、、自分でも抑えられなくて、、、」
「、、、聡史、、、」
「家に帰っても先輩の事ばっかりで、、、
先輩の事考えるだけで身体が熱くなって、、、
先輩の事考えて、、、オナニーもしてました、、、
先輩に僕の身体が触れられているって想像したり、、、
抱かれていること想像しながら、、、」
「、、、、、、」
大樹はかけてやれる言葉が無かった。
自分のことが好き、、、冗談でもなんでもない、、、
「馬鹿、、、ですよね、、、そんなこと叶うはず無いのに、、、
叶うはず無い事、、、ずっと願って、、、想像して、、、」
「聡史、、、」
「良いんです、、、軽蔑してくれても、、、でも、、、解って下さい、、、
俺、、、先輩が好きなんです、、、自分でもどうしようもないくらい、、、」
「聡史、、、」
聡史の顔は涙でグチャグチャだった、、、
大樹はそんな聡史の身体を抱きしめてやる、、、
今の自分にはかけてやれる言葉が無い、、、自分が出来る事、、、
思いつくことは抱きしめてやることだけだった。
「せん、、、ぱい、、、」
「何も言わなくて良いよ、、、聡史、、、何も、、、」
温かい胸の中で聡史は泣いた、、、


[1]Scean3
[2]
TOPへ