+先輩+
Scean4
夜11時、、、もうあれから3時間以上たっていた。
「あ、、、ねぇ先輩、、、そろそろ帰らないと、、、」
時計を見て聡史が言う。大樹は、
「ん?あぁそうだな、、、親も心配するだろうし、、、」
「そうだね、、、」
聡史は残念そうな顔をしながら言う。そんな聡史に大樹は、
「ば〜か、、、今生の別れみたいな顔すんなよ、、、
ずっと一緒にいてやるからさ、、、」
その言葉を聞くと聡史は嬉しそうに、
「ほんと?先輩本当に?」
「あぁ、、、お前といてやるよ。サッカー、、、期待してるぞ。」
「あ、、、サッカー、、、」
先輩がサッカーと言うと、聡史はまた残念そうな顔をする。
やっぱり先輩は俺よりサッカーの方が大事なんだ、、、って。
「くくく、、、ははっ。お前面白いな。」
「な、、、何がです、、、」
「反応がさ。すぐ喜んだり落ち込んだりして、、、」
「先輩がそうさせるんじゃないですか!!」
少し怒りながら聡史は言う。
「ははっ、、、大丈夫だよ、、、
俺は今度の大会に勝ちたいからってお前抱いた訳じゃないよ。」
「え、、、」
わかってた?、、、先輩、、、俺の事、、、
「いくら俺がサッカー馬鹿だからって、
それだけでお前を抱いたりしないよ。
そうだな、、、言い方を変えると、
『お前の傍にいてやる。それからサッカーも期待してる。』だな。」
「え、、、」
「だから、、、俺はお前の望むように、、、傍にいる。傍にいてやる、、、」
「、、、せんぱ、、、」
そうすると大樹は聡史にキスをする。
「ん、、、」
「せんぱい、、、」
そうするとまた聡史は涙を流す。
大好きな人の胸の中で、、、