+指輪+
Scean2


「なぁ、プレゼントってどんなんが良いと思う?」
「あん?なんだよ、急にプレゼントって、、、」
友人は少し不思議そうな顔をしながら聞き返す。
「だから、もうすぐホワイトデーだろ?
お返しにプレゼントするなら何が良いかな?って思ったからさ。」
友人は納得した表情を見せながら、少しにやけながら言う。
「あぁ、、、そういうことね。ってお前お返しなんてすんのか?」
「うっせーな、、、別に良いだろ、そんなの、、、」
少し照れながら返事を返す。
「へぇ、、、あれほど嫌な日だとか言ってたくせにねぇ、、、」
にやにやしながら友人は言ってくる。
「もういいだろ!!良いから何が良いか教えろよ!!」
今度は少し怒りながら言う。
「そう怒んなって。
うーん、、、別にホワイトデーたってどうせチョコのお返しだろ?
なんだって良いんじゃねぇの?
それに大事なのは気持ちだって、キ・モ・チ」
友人はそう言う。
確かに『キモチ』も大事だと思う。
でも本当に好きな奴だから、単なる「お返し」ではなんとなく嫌だった。
せっかくのプレゼントだし、喜んでもらえる物をあげたかった。
幸裕が喜んでくれるものをプレゼントしてやりたいと思った。
「はぁ、、、解ったよ、、、ありきたりな回答ありがとな。」
少しあきれた感じで返事を友人に返すと、教室を後にする。


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