+指輪+
Scean6


そんな表情をする準一に、幸裕は少し声を大きくしながら言う。
「でもっ、、、コレ準一のとお揃いのリングでしょ?
僕、、、それだけでも嬉しいよ、、、
なんか『自分はいつでも準一と一緒なんだ』って思えるし、、、」
「幸裕、、、」
嬉しかった。
自分のあげたプレゼントを、
『嬉しい』と言ってくれること、、、そして喜んでくれること、、、
「ありがとう、、、準一、、、」
幸裕は今までに見せたことのない笑顔を見せる。
すると幸裕はいきなり幸裕の肩に手を置き、キスをする。
「えっ、、、じゅんい、、、んっ、、、ん、、、」
「幸裕、、、」
口を離すと、幸裕の息が荒くなっているのが解った。
「じゅ、、、ん、、、いち、、、?」
「っあ、、、わっ、、、わりぃ、、、なんか、、、その、、、キス、、、急にキスしたくなって、、、」
理由なんてなかった。自分が幸裕にもっと近づきたかったから、、、
もっともっと、、、自分の側にいて欲しいと思ったから、、、
「ゴメン、、、悪かった、、、」
でもそれは自分の気持ちの押し付けで、
幸裕のこと全然考えてなくて、、、
「謝らなくても良いよ、、、僕も準一のこと好きだから、、、」
それでも自分の気持ちが伝わったときは、とても嬉しくて、、、
「幸裕、、、」
少しの沈黙のあと、幸裕は照れながら言う。
「ねぇ、、、その、、、もう一度キスしてくれないかなって、、、
いきなりじゃなくて、、、普通にして欲しいなって、、、」
「幸裕、、、」
そう言うと準一は、幸裕を抱きしめ再びキスをする。
さっきよりも長くて、深いキスをする、、、
「んっ、、、ん、、、っ、、、」
一番好きな奴と、今までで一番近くに感じられた時だった。
そしてこのままずっとこうしていたい、、、そう思った。
準一は幸裕の指にリングをはめてやる。
「準一と一緒だね。いつでも一緒だよね。」
嬉しそうな表情をしながら準一を見る。
準一もまた嬉しそうな表情を浮かべる。
「あぁ、、、そうだな、、、いつでも一緒だ、、、」
そういうと再び幸裕にそっと口づけた。


[1]あとがき
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