+兄弟+
Scean9


「拓斗?大丈夫か?」
「、、、うん、、、」
ベッドで2人横たわっている。
「、、、拓斗、、、」
そっと身体を抱きとめてやる。
「あに、、、き?」
「、、、もう一人で苦しむなよ?、、、俺いつでもお前の傍にいてやるから、、、
お前がまた、、、苦しくて、、、悲しくて、、、切なくて、、、どうしようもない時、、、
一人で考え込まないで、俺のとこ来いよ。」
「だけど、、、」
「俺の事は気にしなくても良いって、、、
お前のこと、、、どんなことでも全部受け止めてやるから、、、
甘えて良いから、、、弱さ見せて大丈夫だから、、、」
「でも!!、、、んっ、、、」
拓弥は口をふさぐように口づける。
「でも、、、とか、だけど、、、とかはいらない、、、」
「あに、、、き、、、」
「約束してくれるか?お前がどうしようもない時、、、俺を頼ってくれるって、、、」
「、、、うん、、、」
小さくうなづき返事をする。
「約束だからな、、、俺を頼れよ。」
拓斗の頭に手をのせ、笑いながら拓弥は言った。
それにつられるように拓斗も笑顔を見せる。
「へへっ、、、やっぱお前笑った方が良いな。」
「ありがと、、、兄貴、、、」
本当に心から笑えた瞬間だったと思う。
本当に心から感謝の気持ちが言えたときだと思う。
嘘の無い、、、本当の気持ちを出せたって、、、
「ん、、、」
自分を解ってくれる人は最高の人だった、、、
いつも傍にいてくれて、、、
無条件で受け止めてくれた、、、
そして、、、なによりも愛してくれた、、、
これからも辛くて、、、どうしようもない事は沢山あると思う。
でももう一人では悩まないよ、、、
自分を、、、心から受け止めてくれる人がいるから、、、


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