+本当のこと+
Scean4


圭太は学校では人気がある。
元気があってとにかく明るく、男女を問わず人気も高い。
だから遊びに誘われることも多くて、以前は良く遊んでいたんだけど、最近は、、、
「なっ圭太!!今日俺んちで遊ばないか?」
友人の一人が圭太を遊びに誘う。しかし圭太は残念そうに応える。
「あっ、、、有難う。でも僕今日ちょっと用事あるから、、、」
「なんだよ、、、前も用事とか言ってなかったか?」
友人は不信そうに聞いてくる。
「うん、、、ちょっと色々あって、、、ゴメンね、、、」
申し訳なさそうに言う圭太に、友人も仕方なさそうに言う。
「そっか。じゃあ仕方ないな。また今度遊ぼうな。」
「うん。ほんとゴメンね。」
「気にしなくても良いって。んじゃまたな。」
そう言うと友人は皆と一緒に帰っていった。
前は良く友達の家に遊びに行ったりしたけれど、最近はあまり遊びに行っていない。
それに自分の家に友達を誘うことも無い。
本当は皆といたい、、、皆と遊びたいって思う。
けれど友達の家に行くと、皆お母さんが家にいて、凄く羨ましくなって、、、
自分がひとりぼっちだって凄く感じちゃって、泣きそうになっちゃうから、、、
それに自分の家に呼べないのも、お兄ちゃんの家だからで、
僕はお兄ちゃんの家にお世話になっているんだから、
そのお家に迷惑かけちゃいけないって思うから、、、


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