+First Love+
Scean4
-24日-
昼間は特に何もしてなかった。単に疲れてたし、、、
夕方辺りになって、別に何がある訳でもなく外出してる。
街はイルミネーションなどでクリスマス一色。
しかも周りの人はカップルばっかり。
、、、本当はそんなこと無いけれど、なんかカップルばかりに見えた。
いつもはカップルがいようが気にしたことなど無かったはずなのに、
今年は何故かとても気になる。
「、、、変な気分、、、だな、、、」
寂しくなった。とても、、、とても、、、
クリスマスを気にしたことなど無かったはずなのに、、、
誰かといたいなどと思ったことも無かったはずなのに、、、
「、、、なんか悲しくなってきた、、、早く帰ろ、、、」
少しうつむき、ため息をつきながら家に帰ろうとした。
「ん?あれ、、、光流だ、、、横にいるのは、、、例の彼氏、、、かな?」
光流が付き合ってるのが男だってことは知ってた。
言われた時は驚いたけど、俺はそういうの全然構わないと思う。
むしろ、、、自分がすきということ考えれば、、、否定なんて出来ないけどさ、、、
「なんか言い合ってるみたいだけど、、、」
こそこそと隠れてみる。流石に声までは聞こえないけど、状況はなんとなく解った。
「なんか喧嘩してる、、、ってか俺こんなんしてて良いのかな、、、」
少しの罪悪感があった。でも光流がなにしているのか、、、その方が気になってた。
暫くして、彼氏の方が光流を置いてその場を立ち去っていくのが見えた。
光流は下を向いたまま動こうとはしなかった。
「あ、、、光流、、、」
出て行くべきかどうか悩んでた。おせっかいではないか。
もしくは見られたくない場所を見てしまったのかもしれない、、、
だけど、、、光流の悲しむ姿は、、、見たくなかった、、、
自分に何が出来るか、、、そんなこと考えてなかったけど、なんとかしてやりたい、、、
その思いだけで光流そばに行ってた、、、