+White Love+
Scean4
「、、、そろそろ行かないと、、、」
時はもう夕方の5時になっていた。
友人達とのパーティは6時からだ。
「準備しないと、、、って言ったってそんな気にするまでも無いか。
パーティーって言ってもどうせ愚痴大会になるんだし。はぁ」
ため息を漏らしながら準備を済ませる。
「んなもんで良いかな。」
そう言うと家を後にした。
途中街中を歩きながら、そこを通る人たちを見てた。
どの人もとても嬉しそうに歩いている。
どの人も誰かと一緒に歩いてる、、、
自分みたいに一人沈んだ表情をしながら歩いているのは殆どいなかった、、、
「なんか、、、変な感じ、、、」
昼間にずっと考えていたことは忘れようと思った。
だけどどうしても忘れることは出来なかった。
気がつけば考えてる、、、
自分の周りを歩く、嬉しそうな人達を自分に当てはめて考えたりもしてた、、、
「なんでこんなことずっと考えてんだろ、、、意味無いのに、、、」
また切なくなる。
「なんかバカみたい、、、
一緒にいて嬉しいと思える人が本当にいなきゃ意味無いのに、、、
考えたって意味無いのに、、、」
解っているはずなのに、、、ずっと、、、ずっと思い描く願い、、、
ずっとそんなことを考えながら皆の待つ場所に向かった。