+えっち+


「えと…それじゃ俺、着替えて帰りますね」
瑞樹は僅かな沈黙の後、大貴に向かって小さく頭を下げてそう言うと、自分の荷物を入れているロッカーへと向かう。
そして鍵を使って扉を開けようとした時、後ろに人の気配を感じる。
「先輩は、着替えな…」
誰であるのか解っていることもあって、警戒心もなく後ろを向こうとすると、瑞樹は突然身体を後ろから抱きしめられるようになる。
「えっ? せん、ぱ…ひっ!」
突然のことに理解出来ないでいると、下半身に人の手の感触が伝わってきた。
「……」
「いっ、いきなりなに…するんですかっ!」
自分のされていることを理解し、瑞樹は全身を動かして大貴から逃れようとする。
しかし自分よりも身体の大きい大貴の力は、瑞樹が全力を出しても歯が立たない。
「先輩っ! はっ、放してくださいっ!」
「……」
必死に抵抗を続ける瑞樹に対して、大貴は黙ったまま瑞樹の下半身に当てた手を擦るように動かし始める。
下着とサッカーパンツの下から触っているにも関わらず、ある部分だけはとても温かな感触があった。
「やっ、やめっ…! はぁっ!」
大貴の手がその温かな部分に触れるたび、手に触れる感触が変わっていく。
手に伝わる温度は高くなり、だんだんとふくらみを持ち始める。
同時に瑞樹から抵抗する力も弱まっていき、口からは小さな喘ぎにも似た吐息を漏らす。
「…気持ち良いみたいだな…」
「ちっ、ちがっ! はぁっ…はぁ」
大貴が後ろからささやいてくる言葉を否定しようとするが、瑞樹の吐息はどんどん大きくなっていく。
いつしか全身を動かして抵抗することも出来ないほどに力が抜け、瑞樹は自分の全身を後ろに居る大貴に預けるようになっていた。
「……」
身体を押さえつける必要のなくなった辺りで、大貴は右手を瑞樹の下半身に当てたまま、左手を瑞樹の上半身へと持っていく。
サッカーユニフォームの下から手を入れ込み、肌の上を這うように動く。
「ひっ…いっ…はぁっ」
くすぐったい感触が全身に走り、瑞樹は一瞬だけ身体を強張らせる。
しかし大貴の右手が下半身に触れていることもあってか、すぐに強張った身体はもとに戻っていく。
「…ここはどうだ?」
大貴の左手は瑞樹の上半身にある僅かな突起部分を手で探り当てると、その部分を下半身と同じように擦り始める。
「ひあっ…あっ、はぁぁ…」
「…良いみたいだな…」
身体をふるふるとさせながら、瑞樹は再び熱い吐息を漏らす。
その部分が感じる部分だと解ると、大貴はその部分を執拗に攻める。
小さな突起部分に触れる左手を小刻みに動かしてみたり、指でつまんだりしてやる。
「はぁぁ…はぁぁぁぁ…」
上半身に感じる快感に、瑞樹は吐息で反応を返す。
当然のように下半身にも反応が出始め、そこを擦り続ける大貴の右手にも伝わってくる。
瑞樹のはいているパンツの一部だけが、今にもはちきれんばかりのふくらみを持っていた。


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