+会えてよかった+
五話
「ちょっとでも痛み感じるようだったら、すぐに言えよ」
「平気だよ…大丈夫…大丈夫だから…」
まるで自分に言い聞かせるように言いながら、尚希は裸でベッドの上に横たわる。
「……」
「…太陽さん…あんまり見ないでよ…」
「あっ、あぁ…悪い」
再び太陽のキレイな肌に見とれながら、太陽はゆっくりと尚希の身体に触れていく。
そしてゆっくりと右手に唾液を垂らすと、尚希のアナルへと指を持っていく。
「ひっ…ぃ」
尚希は再び、痛みを感じているような声を出しそうになる。
その声に気がついて、太陽は指をその場所から離そうとする。
「んんっ…大丈夫、だから…平気だから…」
「…尚希。解ったよ…」
尚希の言葉に、太陽は再び尚希のアナルに指を持っていく。
そしてゆっくりとアナルの中に、自分の指を埋めていく。
「んっ、んんっ…くふっ…ぁ…」
尚希の身体に、痛みが走っていく。太陽の指が自分の身体に少し入るだけでも、激しい圧迫感が全身に伝わる。
それでも尚希はそれを、声に出さないように必死に押さえていた。
何か声を出してしまえば、太陽はきっと手を止めてしまう。
尚希は止めて欲しくないから、必死に痛みを我慢していた。
「んっ…っあ…っふぅ、あっ…」
それでも太陽には、尚希が痛がっていることが解っていた。
表情や声を出すことを我慢しようとしていることが、手に取るように解る。
本当ならば、すぐにでも手を止めてやりたいと思う。
それでも尚希の表情や声からは、やめて欲しくないという気持ちがひしひしと伝わってくる。
だから手を止めることはできなかった。
「尚希…」
時々尚希のことを心配するような声を出しながら、太陽は尚希のアナルを攻め続ける。
出来るだけ負担にならないように、少しずつ慣らしながら指の数を増やしていく。
「んっ…ふぅっ…あっ、んっ…」
最初は痛みのせいで涙と苦しそうな呼吸を繰り返していたが、それはだんだんと変化していく。
顔が赤らんでいき、口から出る声も喘ぎ声のようになっていた。
「尚希…平気か?」
心配そうに太陽が聞くと、尚希は太陽の方を向きなながら、小さく笑顔で返事をしてくる。
「う、ん…少しだけ苦しいけど…全然、平気だよ…」
アナルに入れ込んだ指はもう3本にまで増えていて、もう指を動かすことが容易に出来るほどにほぐれていた。
「…もう大丈夫かな…」
太陽はそう言うと、尚希のアナルから自分の指を抜き取る。
「うっ、あっ…ん」
その瞬間に尚希の身体が僅かにひきつり、名残惜しそうな喘ぎ声をあげる。