+会えてよかった+
五話


「…たいよう…さん?」
「…大丈夫…ゆっくりするから…」
「うん…」
太陽はそう言うと、自分のペニスを尚希のアナルへと持っていく。
そして指でならした部分に、太陽はゆっくりと自分のペニスを入れ込んでいく。
「ひっ…いっあ…あぁっ! くっ…ふぁっ…」
尚希は強い圧迫感で、息が出来なくなりそうになる。
「尚希…力抜いて…」
「あっ…くっ…たいよ、さん…」
尚希の身体は自分の意思とは関係なく、太陽が侵入することを拒もうとする。
「尚希…」
「たいようさん…僕、大丈夫だから…少しくらい、無理しても平気だから…」
尚希の請うような声に、太陽は入れ込もうとする力を少しだけ強める。
「んんっ…くふっ…あっ…んあぁぁぁあぁっ!」
「…尚希…大丈夫か?」
自分のペニスを完全に尚希の体内に収めると、尚希は大きく身体を仰け反らせながら、今までにないほどの声で喘ぐ。
「はぁっ…はぁっ…うん…平気だよ…」
そう言う尚希の表情は、とても嬉しそうだった。
どんなに苦しくても、今自分の身体の中には太陽がいる。最も近くにいる大好きな存在に、尚希は悦びの気持ちしか感じられなかった。
「そうか…良かった」
尚希のそんな表情に、太陽は安堵の表情を浮かべていた。
太陽も尚希と同じよう、こうしてひとつになれることが嬉しかったから…
大好きな尚希と最も近くにいられることが、ただただ嬉しかった。
「ちょっとずつ動くからな…」
そう言うと太陽は、自分の腰をゆっくりと動かし始める。
「んんっ…あっ…あぁぁあっ!」
尚希はすぐに反応を示し、全身と声を使って表現をする。
「いた、ぃ…はぁっ…たいよ…さぁ、ん…」
その言葉を太陽に言ってはいけないと解っていても、全身を駆け巡る痛みには耐えられなかった。
「尚希…ごめん…」
けれどもう太陽には、自分を止めることが出来なかった。
もっともっと、尚希に近づきたかったから。もっともっと、尚希を感じたかったから。
「たいよ…さん…平気だから…はっぁぁぁっ…ぼく、だいじょう、ぶ…だから…くっあ」
顔を真っ赤にしながら、尚希は途切れ途切れにそう言ってくる。
太陽はそんな尚希の身体を自分の身体に抱き寄せ、ゆっくりと持ち上げる。
「はっぁぁぁっ! はぁっ…うっあ」
太陽の動きは勢いを増してきて、より一層尚希の身体を圧迫する。
「尚希っ…尚希っ…」
自分の身体に、大好きな尚希の身体が繋がってる…
喜び以外の何物でもない気持ちに、太陽は酔いしれていた。
「たいよう…さん…はぁっ…ぼく、嬉しいよ」
勿論尚希の身体に無理をさせていないかは、絶えず心配していた。
それでも尚希が苦しいながらも自分にかけてくれる声に、太陽は自分の身体を止めることは出来なかった。
もしやめれば、もっと尚希のことを傷つけてしまうかも知れない。
確かに自分の欲望だけで尚希を抱いていると言われれば、否定することは出来ない。
それでも尚希を抱くことを止めることは、太陽には出来なかった。
自分がそれを望むから…尚希もそれを望んでくれるから…
「たいよ、さん…ぼくっ…もうっ…んんっ、ぁぁああっ!」
太陽の全身で抱かれながら、尚希は身体をひくつかせていく。
「尚希…いっても良いよ…」
「やっ…太陽さんも一緒に…んっ、あっ…くっん」
尚希は必死に射精感を抑え、果ててしまいそうになることを拒む。
「…解ったよ…一緒にいこう…尚希」
「ぅ、んっ…くっ…んあああっぁあああああぁっ!」
太陽の返事に安心して、尚希は自分のそそり立ったペニスから溜め込んでいた精液を放出させていく。
流れ出る精液は自分の身体を伝って太陽の身体へと渡り、そしてベッドを汚す。
「尚希っ…」
太陽も尚希の体内に、自分の精液を放出していく。
「うっあ…たいようさんの…だ…」
全身で太陽の精液を感じながら、尚希は倒れるように太陽の身体に抱きつく。
受け止めきれない精液は、アナルからこぼれていく。
「尚希…大好きだよ…」
そう言って太陽は自分の身体に倒れてくる尚希を抱きとめ、荒い息を繰り返す尚希の口にそっと口づける。
「はぁ…ぼくも、太陽さんのこと…大好き、です…」
「…うん。解ってる…」
そのままの状態で、2人は暫くの間抱き合っていた。
一緒になったという思いを、かみ締めるように…


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