少年調教日記
-現実-


「あっ、ひっ…せんせぇ…せんせぇ…」
真は口からだらしなくよだれをたらし、しまりのない口調で雅哉のことを呼ぶ。
そして自分から腰を激しく動かし、アナルの中に入った雅哉のペニスを激しく出入りさせる。
「せんせぇ…気持ち良いよぉ…」
すでに痛みを感じさせるような表情は消え、明らかなまでに快楽に溺れているようだった。
「まことっ…まことっ…」
雅哉は真の言葉と動きに応える様に、自分の腰を激しく動かす。
身体を少しでも動かすだけで、繋がった部分からは大きく卑猥な音が地下室に鳴り響く。
真のアナルに何度も注ぎ込んだ雅哉の精液が、動くたびに真の中で延々音を出し続けていた。
同時に真も大きな喘ぎ声をあげ、動きもより一層の激しさを増していく。
「はっひ…せんせぃのおちんちん、僕の中、いっぱい…もっと、んあぁっ!」
真が寒いと言い、自分が着せてやった体操服…そこからはもう精液の香りしかしてこない。
「まこと…まこと…」
雅哉はそんな真を、ただ抱き続けていた。
真が自分を求めてくれる…そしてそれは、自分の望んだことだから…
雅哉はそう必死になって信じようとしていた。
けれど日を追うごとにその思いが揺らぎ、だんだんと自分のしていることがおかしなことであると思い始めるようにもなっていた。
何故自分は、真のことを抱いているのか…
今まで考えなくて良かったことが、頭の中を駆け巡る。
そしてそれは大きな嫌悪感と罪悪感となり、雅哉の身体に襲い掛かる。
「ひいっ…ひぁぁぁぁぁっ!!」
真は小さいながらも必死に大きくするペニスから、精液を放出させる。
もう数えられないほどに射精したせいか、その量は少ない。
それでも真は全身をひくつかせ、最高に快楽を感じているかのような表情をしていた。
「まことっ…くっ」
ひくつかせる身体を両腕で抱き寄せるようにしながら、雅哉は真の中に射精する。
アナルに溢れかえる精液は、結合部のわずかな隙間からドロドロと流れていた。
「あっ…くふ…んっ…んんっ」
雅哉が両腕を離すと、真はその場に倒れ込むようになる。
そしてアナルに感じる雅哉の精液を全身で感じているかのよう、小さな喘ぎの混じった吐息を漏らす。
「んぁぁ…せんせいのせいえきだぁ…ぼく、せんせいのせいえきだいすきぃ…」
だらしなく開ききった口で、真は全身をひくひくさせながらそう言う。
そして雅哉は、射精によって放出された欲望から解放された目で、そんな真の姿を見つめる。
口と同じように開いたままのアナルからは、止め処なく自分の放出した精液が流れ、ゴプゴプと音を立てる。
「っう、あっ!」
その姿を見た瞬間、雅哉は全身に激しい悪寒と吐き気を感じる。
身体の震えが止まらず、真の姿を見ていられない。
「ねぇ…せんせぇ…もっと、しよう」
そんな雅哉の姿とは裏腹に、真は再び雅哉の方へと近づいていく。
初めの頃は気絶を繰り返していた真だが、今では全くない。
真は意識ある限り、雅哉を求め続けていた。
「うっ! まこっ…」
床に顔をつけていたせいか、流した精液で汚れている。
「せん、せ…」
真の目線は、雅哉の顔を見ていなかった。
その視線の先にあるものは、雅哉の小さくなったペニス…真の目には、それしか映っていない。
「ぐっ…うっ…あぁぁぁあぁ!!」
雅哉はその状況に耐えかねて、急いで地下室を後にする。
そしていつものように真が外に出ないように鍵をかけ、自分の寝室へと戻っていく。
「…まこと…どうして…」
雅哉は自分のベッドに横になると、布団を全身に被るようにする。
「俺が求めたのは…俺が…」
全身の震えを止めようと、両腕で自分を抱くようにする。
しかしどんなに時間が経っても、震えが止まることはなかった。
「俺が欲しがったんだ…それで良いじゃないか…それで…」
雅哉はそう自分に言い聞かせるように、布団の中で口を開く。
しかしその言葉とは裏腹に、心の中では全く違うことを思っていた。
『それが…自分の望みだったのか?』
真が求める姿…そんな真を抱き、自らの欲望を真の中に注いでやる…
そうする度に、その思いは強くなっていく。
「違う…俺が欲しいのは…」
雅哉は自分のしていることが、決して自分の欲しいものではないと感じていた。
けれど自分が本当に欲しかったものは、一体なんなのか…それが解らない。
「俺が…欲しいのは…真」
考えて出す結論は、いつもそう…自分は真が欲しいから…真の全てが欲しいから、真を抱いてる。
けれどその結論は、真を抱くたびに揺らぐ。
『それが本当に自分の欲しいものなのか…』と…
「俺は…俺はっ…」
雅哉は布団に全身を包んだまま、ただひたすら葛藤し続けていた。


[1]Scean2
[2]
TOPへ