少年調教日記
-現実-
学校から帰ってきた雅哉は、まっさきに地下室へと向かう。
真を拉致してからは、毎日同じような生活を繰り返していた。
学校が終わって帰ってくれば、真っ先に真のもとへと向かう。
そして…求める真と身体を何度も重ねる…それを日課のように行っていた。
「……」
地下室へのドアを開けて、暗い階段を下っていく。
「真…いるか?」
そう小さく声を出すと、奥の方から物音が聞こえてきた。
ひたひたと水たまりの上を歩いているような音を立ててながら、雅哉の方へと近づいてくる。
「せんせぇだぁ…ねぇせんせぇ…早くちょうだいー…」
自分の視界にはっきりと入ってくると、真はそう言いながら雅哉の方へと歩いてくる。
ペニスは既に大きくなっていて、アナルには以前使ったバイブが差し込まれていた。
「真…」
その姿に、雅哉は今までにないほどの嫌悪感を感じる。
目の前にいる真は、自分の求める真ではない…そう確信したからだった。
「せんせぇのおちんちん…はやく僕のお尻にちょうだぃー…」
そう言いながら真は、雅哉の股間へと近づいていく。
自分の最も欲しい物の所へと…
「真…真っ!」
真が雅哉のズボンに手をかけ、いつものようにペニスを愛撫しようとすると、雅哉は勢い良く真のことを抱きしめてやる。
同時に雅哉の全身に、ビチャビチャと水に濡れるような感触を感じる。
それは今までに自分と真が出し続けた、精の残骸…自分の嫌悪のもとだった。
「せんせぇ…はやく…せんせいのおちんちんちょうだいー…」
真は必死に顔を下におろして、雅哉のペニスに触れようとする。
しかし雅哉は力強く抱きしめ、真の行動を抑止させていた。
「真…昔の真に戻って…」
雅哉はそう言って、真のことをさらに強く抱きしめる。
自分の求める真の姿…ようやく理解することができた。
確かに自分は真のことが欲しかった…けれどそれは、真の身体と一緒になりたかったからじゃない。
ただいつも元気に声を出し、自分に微笑みかけてくれる真が可愛かっただけ…そんな真を、ただ愛したかっただけだと…
「ふぁぁ…せんせい?」
いつもと違う雅哉の言葉と行動に、真は少しだけ不思議そうな顔を見せる。
「真…ごめん…俺は…真のこと…」
そして真のそんな表情に、今ならばまだ戻れると…昔のように、元気に自分に笑いかけるあの時の真に戻ってくれると思った。
「せんせぇ…僕ね…せんせいのこと大好きだよぉ…」
雅哉の言葉に、真はだらしない口調ながらもそう返事を返す。
「…真?」
いつもとは違う真の言葉に、雅哉はもとに戻ってくれたのだと感じた。
今まで自分のことを好きなどとは言ってくれなかった真が、そう言ってくれた…
そして力強く抱いた真の身体を離し、そう口を開いた顔へと目を向ける。
「ぼくねぇ…せんせいが大好きだよぉ…」
真は自分に向けられる視線に目を向けながら、笑いながら返事をする。
「まことっ!」
自分の欲しかった笑顔だった。自分が本当に欲しかった、真の笑顔がそこにあった。