少年調教日記
-崩壊-
「はぁっ…はぁ…」
僅かに息を切らせながら、雅哉は先の暗い地下室の前へとやってくる。
そしてゆっくりとその暗闇の中に一歩足を踏み入れると、後ろを向いて開いている扉を勢い良く閉める。
大きな音を地下室に鳴り響かせながら、雅哉は内側からドアの鍵をかける。
『カチャ』と言う音を確認すると、雅哉は右手に持った小さなトンカチに目を向ける。
「…これで…終わりに…」
そう言って右手に力を込めると、思いっきりドアの鍵を叩き始める。
激しく耳障りな金属音がを地下室中に響かせながら、何度も何度も叩き続ける。
「…もう、こっちからは絶対に出られないな…」
鍵の形は完全にひしゃげていて、手に持つことすらままならない。
雅哉はその部分に手を当てて、ドアが完全に開かないことを確認すると、右手に持ったトンカチを階段へと落とす。
そして『カチャカチャ』と言う音を立てて落ちていくトンカチの後を追うように、雅哉もまた暗闇の階段の中へと歩いていく。
「…真…どこだ」
トンカチの音が消えた所まで雅哉は降りてくると、暗闇の中に目を向けながら真の名前を呼ぶ。
「はうぅ…せんせぃ…おそいよぉ…」
真はさっきまでいた所に横たわっていて、目からは悲しそうに涙を流している。
それでもその身体には変化が見られなく、アナルには振動させているバイブを挿したままだった。
「ごめんね…真」
雅哉は真の頬に触れながら、そう口を開く。
触れる手には粘着質を持った液体の感触があり、それが何であるのかもすぐに解る。
「せんせぇ…はやくぅ…」
真は雅哉の言葉を聞くと、その身体をゆっくりと雅哉の下半身へと向けていく。
しかし雅哉はそんな真の両肩に手を置き上半身を起こして、自分の顔と真の顔とを同じ場所へと持ってくる。
「真…」
「ふゃぁ…せんせぇ…」
だらしなく口を開いていても、そこにいるのは間違いなく真だった。
「ちょっと痛いかも知れないけど、我慢してくれよな」
雅哉はそう言うと、ポケットのしまった小さな安全ピンを取り出す。
「なぁに? それぇ…」
不思議そうに雅哉の持っているものに目を向けていると、雅哉はゆっくりと安全ピンを開き、針のある部分を取り出す。
そしてその針のある部分を、ゆっくりと真の乳首へと持っていく。
「少しだけ…痛いけどな…」
僅かなためらいを感じながらも、雅哉は針を真の乳首へと突き刺す。
「ひっぐ…んぁぁぁっ!」
真の顔は苦痛に歪み、大きな悲鳴をもらす。
同時に真の乳首からは少量の血が流れ出してくるが、雅哉はその血をゆっくりと舐め取っていく。
「いたいよぉ…せんせぇいたいよぉ…」
目に涙を浮かべながら、真は雅哉の身体にしがみつく。
「…ごめんね、真。でももう…真に痛いことなんて絶対しないからね…」
そう言いながら、雅哉は自分の身体にしがみつく真のことを強く抱きしめてやる。
「せんせぇ…せんせぇ…」
「ごめんね…真」
真を抱きしめる雅哉の目からは、涙がこぼれていた。
それは雅哉が、最後に流した涙だった…