+抱いて欲しい+
龍平はその場に四つん這いになると、後姿を裕明に向ける。
『はぁぁっ! 龍平が、俺の前に尻を向けてる…』
夢にまで見た光景を、今こうして実際に目にする…それだけで意識が遠のきそうになる。
「裕明さん? …恥ずかしいから、あんまり見ないでよ…」
身体に感じる視線を感じて、龍平はそう口にしてきた。
「あ…あぁ。わりぃな…」
必死に高鳴る鼓動を抑えながら、裕明は下半身をあらわにさせる。
「あっ…」
そして迷うことなく龍平の秘部へとそれを当てて、ゆっくりと押し込むように入れていく。
「龍平…っぁ」
「はっ…あっ…あぁぁぁっ!!」
だんだんと大きくなる、指を入れられた時以上に感じる全身の圧迫感。
龍平の顔が、苦しそうに変化していく。
「龍平…っ、全部入ったよ? 解る?」
「はっふ…裕明、っさんのっ…熱いよぉ…身体、変になりそう…」
しかしその苦しみも、喜びとして感じているようだった。
そんな龍平の声に安心して、裕明はゆっくりと腰を動かし始める。
「龍平…っく…っ!」
裕明は全身に走る物理的な快感と、龍平の中に自分を入れ込んでいる嬉しさで、入れただけでもイッてしまいそうになる。
しかしその感覚を、必死にこらえていた。
流石にすぐイッてしまうのは、漢として情けないと思ったからだった。
「んあぁっ! あっ、裕明さんっ…あっ、やぁぁっ…んぁぁっ!」
「くっ…龍平ん中、スゲーよ…」
龍平はこれまでにない快感を、全身を使って表現する。
下半身も気持ち良さそうに、ピクピクと動いて反応していた。
裕明はそれを手に取り激しく動かしながら、同時に後ろも攻め立てる。
前と後ろに感じる大きな快楽に、龍平は喘ぐしか出来なくなっていた。
「裕明さんっ…俺、俺もうっ…あっ、はぁっ…くっ、ぁん!」
「イきそう? 龍平のココ、凄いピクピクしてきた…」
裕明の右手で龍平の下半身は暴れるようにひくつき、絶頂が近いことが解った。
「ダメっ…俺っ、俺っ…っ! ふぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
龍平の大きな声にあわせるよう、裕明の右手には温かくてドロドロとしたものが付着してきた。
「龍平っ、龍平…っく、んんっ!!」
裕明もまた、絶頂を迎える。
「うぁぁぁ…裕明さんの…いっぱい、俺の中に入ってる…」
入れ込む中へと欲望の全てを注ぎ込んでいくと、龍平はそれを嬉しそうに受け止めていた。