+kissだけ?+
Scean1
「キスしたい!!」
2人きりの部屋でいきなり智樹が言う。
「、、、いきなり何言ってんだよ、、、」
冷めた感じで駿が返す。
智樹とはもう小学校の時からの同級生で、
今日はたまたま智樹の家に遊びにきている。
昨日見たドラマのことを話している内に、いつのまにかそんな話題になってた。
「キスしたいんだよ。俺は。」
「だから何寝ぼけたこと言ってんだって言ってるんだよ。俺は。」
「別に寝ぼけてね〜よ。マジでキスしてーんだって。」
駿は頭を抱え込みながら言う。
「だから、、、なんでいきなりそんなこと言ってんだよ、、、」
「お前も見ただろ?昨日のドラマ。スッゲーよかったじゃん、、、あのキスシーン、、、」
智樹はそのシーンを思い浮かべなが、ぼけーっとしながら言う。
「あぁ、、、確かに良かったけどさ、、、だからってなんでお前がしたがるんだよ、、、」
駿は再び冷たく言い放つ。
「良いじゃん。したいんだからさ。」
「はぁ、、、ったく、、、何考えてんだか、、、」
ため息をつきながら駿が呆れ返る。
「そだっ!!なぁ駿。俺とキスしてみない?」
ひらめいたかのように、駿に言う。
「はっ!!お前、、、頭おかしいんじゃないのか?」
「おかしくねーって。キスできる相手って言ったらお前くらいしかいないし、、、」
「あのな、、、俺は男だぞ?わかってんのか?」
「んなこと解ってるって。大丈夫だって。ちょっとだけだからさっ!!」
頼み込むように智樹は言ってくる。
最初は断ろうと思っていたけど、
駿としても少しは興味があったので断ることはできなかった。
「はぁ、、、じゃぁちょっとだけだぞ、、、」