+恋人+
Scean2
「ゴメンっ!!待った?」
息を切らせながら大輔が言う。
「、、、いや、、、別に、、、」
「ほんと?良かった。ちょっと準備してたら遅くなっちゃって、、、」
「準備ってなんのだよ、、、いつもと同じでいいじゃん。」
そういう洋介に大輔は、
「だって、、、初めてのデートだよ。やっぱり、、、ちょっと位は、、、さ」
笑いながら大輔は話す。
確かに大輔の格好はいつもと少し違って見えた。
「じゃあどこ行く?」
「別に、、、俺はどこでもいいよ?」
「ほんと?」
そう言うと大輔は洋介と腕を組もうとする。
「なんだよ、、、よせよ、、、」
そういう洋介に大輔は顔を赤らめ笑いながら、
「いいじゃん〜。恋人同士なんだし。」
「やだよ、、、皆見てるだろ、、、恥ずかしいし、、、」
街中で男同士が腕組んでりゃだれだっておかしいと思う。
「ちぇっ、、、」
そういうと大輔は残念そうに洋介の腕から自分の腕を離す。