+恋人+
Scean3
「ねぇ!!ねぇこれどぉ?カッコ良いよね?」
シルバーのアクセサリーを取り洋介に見せる。
「あぁ。これいいな、、、」
「でしょでしょ?あ、、、じゃあこれ俺洋介にプレゼントするよ!!」
「え、、、でもわりぃよ、、、自分で、、、」
「良いって。じゃあ、、、コレとコレ下さい。」
そういうと大輔はレジに行きアクセサリーを買う。
戻ってくるなり大輔は、
「へへっ、、、」
「なんだよ、、、変な笑い方すんなよ、、、」
「じゃーん。おそろい〜。つけてあげるね。」
大輔は洋介の首にアクセサリーをつけてやろうとする。
「別に良いよ、、、自分で、、、」
「つけてあげるって。」
『俺、、、別に子供じゃないんだぞ、、、』
そんなことを思いながら大輔にアクセサリーをつけてもらっていた。
「似合う似合う!!洋介すっごい似合ってるよ。」
大輔は自分のことのように喜んでいた。
「そか、、、なんか変な感じがするな、、、」
正直アクセサリーなんて今までつけたことが無かったせいだろう。
少しの違和感を感じながらも、店を後にする。
暫く街中を歩いていたが、大輔は事あるごとに洋介の身体に触れてくる。
洋介は嫌だといっても、すぐに忘れて洋介と腕を組む。
そんな大輔に洋介はあまりにもしつこいと思ったのか、
人気の少なくなったあたりで大輔に言った。
「あのさ、、、そんな俺にベタベタすんなよ、、、」
そういう洋介に大輔は少し怒りながら、
「なんで!!いいじゃん!!
デートで恋人同士が腕組んだり、身体寄せ合ったりしちゃいけないの?」
「うざったいんだよ、、、その、、、周りの人だって見てるし、、、」
「だけど、、、俺、、、」
「だいたい、、、俺らって、、、恋人同士、、、なのか?」
洋介にしてみれば軽い気持ちで口走ってしまったのかもしれない。
でも大輔にはその言葉が重くて重くて、、、
「なっ、、、だって!!だって洋介、、、僕の事、、、抱いて、、、抱いてくれたじゃないか!!」
「、、、確かに抱いたけど、、、でも、、、」
「そんな、、、ひどいよ、、、俺、、、本気で洋介の事、、、
洋介が、、、俺の事好きなってくれたって、、、」
泣き出しそうに話す大輔に洋介は、
「、、、俺、、、別に、、、お前が好きなんて、、、言ってないし、、、」
その言葉を聞くなり大輔は、
「洋介の馬鹿!!人の気も知らないで、、、俺、、、俺、、、」
大輔は泣きながら走っていってしまった、、、
「あ、、、」