+一年に一度だけ+
Scean4


星夜は織人の両腕を押さえるように持ち、再びそっと口づける。
「んっ…あっ、せい、や…」
触れる程度のキスの後、織人の着ている服へと手をかけていく。
「へへっ、こうするのも久しぶりだな…」
にやけながら織人の服を脱がせいて行く星夜に、織人は無言で頬を赤らめる。
全てを脱がされた織人は、そのままベッドへと押し倒すようにされる。
「変わってないな…全然…」
「ばかっ…変なとこ見ながら言うなよ…」
「ホントだから仕方ないだろ。全然変わってない…一年前と一緒だな…」
そう言うと星夜は手に持った織人のペニスを、口へと含む。
「あっ…やっぁ…」
織人の身体はすぐに反応を示し、全身をひくつかせる。
ペニスも大きくなりだし、先から液体が流れ出してくる。
「織人は昔っから感じやすいんだよな…」
「あっ…っひあっ…んっぁあっ」
星夜は流れてくる液体を全て舐めとりつつ、右手をアナルへと持っていく。
「あっ…そこっ」
「大丈夫…久しぶりだし、ゆっくりやるから…」
星夜は指を自分の唾液で濡らし、織人のアナルへと入れこんでいく。
「あっ…っくっあ…」
気持ちよさは全くと言っていいほどなく、感じるのはわずかな痛みだけだった。
「ちょっと早いけど、ちょっと我慢な…」
そう言うと星夜は織人のアナルから自分の指を抜き、
ゆっくりと織人のアナルに、自分のペニスを近づける。
織人は温かい体温を自分のアナルに感じた瞬間、
自分の中に星夜のペニスが入ってくるのが解る。
しかし織人の身体はそれを拒むかのよう、激しい痛みを伴う。
「やっ、いった…ぁ」
「くっ…織人…力抜けよ…」
「でき…ないよっ…」
星夜はねじ込むように、ペニスをアナルの奥へと入れ込む。
織人のアナルからは、わずかに血が流れ出していた。
「織人…ちょっと我慢しろよ…」
そう言うと星夜は、ゆっくりと自分の腰を動かす。
「いっ! あっあ…いっやぁ!」
激しい痛みに、織人は涙を流し始める。
前は平気で受け止めていた星夜を、何故か自分の中に入るのを拒む。
「織人…」
泣く織人を前に星夜は自分が悪い気がしてしまい、
動かしていた腰を止めて言う。
「織人…そんなに痛いなら俺…止めるけど…」
落ち込んだ表情を見せる星夜に、
織人は初めて身体を重ねたときの星夜の顔が浮かぶ。
初めて身体を重ねたときも、星夜は同じ表情をして、
同じ言葉を言ってくれた…それを思い出す。
「星夜…俺、大丈夫だよ…だから、止めなくて良いよ…」
圧迫される全身で、苦しそうに織人は言う。
「織人…」
「平気…だから…」
星夜の身体に自分の身体を近づけ、小声でそうこたえる。
そして星夜もその言葉にこたえるかのよう、再び腰を動かし始める。
「やっああっ、んっああっん!」
そして星夜が自分の中で激しく動き出した瞬間、全身が星夜を思い出していく。
さっきまで激しく感じていた痛みが嘘のように、
全てが快感へと変わりだんだんと喜びが満ちていく。
「あっっふぁ…せい、や…だ、星夜だ…」
そう思った瞬間、目から涙が流れてきた。
ずっと待っていたこと…自分の身体に星夜が入り込んできてくること。
「織人…」
織人の涙に気がつき、星夜は織人が何を思っているのかを理解する。
右手でその涙をぬぐってやりながら、そっと話す。
「…俺はここにいるよ。織人のそばにいるよ…」
星夜は織人を、自分の身体へ近づけようと抱きしめる。
自分のアナルに感じる熱い星夜の他に、
織人の全身に温かい星夜の体温が伝わる。
「あっんぁっふ…せいっやぁぁ…」
「織人…」
星夜が動くたびに織人は喘ぎ声を上げ、何度も何度も星夜の名前を呼び続けていた。
「っふっぁ…せいやあぁぁぁぁあぁぁっ!」
「織人っ…!」
お互いに絶頂を迎え、織人は自分のそそり立つペニスから精を放出させる。
放出した精がお互いの身体に降りかかり、その部分だけが温かく感じる。
「あっふっぁ…せいや…せいやぁ…」
そして織人の中には、星夜の精が放出されていく。
流れ込んでくる星夜の何よりも熱い精を、織人は全身で受け止める。
待ち望んでいたものが、自分の中へと入り込んでくる。
一年ぶりに感じる、愛しい人の全て…
「織人っ…」
星夜も自分の精を全て織人の中に放出する。
「せいや…せいや…」
織人はそう繰り返し、何度も星夜にキスをねだる。
星夜も繋がれた部分はそのままに、織人に何度もキスをしていた。


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